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経営者インタビュー10:株式会社味元サービス 代表取締役 味元良臣 氏

経営者インタビュー10回目は、株式会社味元サービスの味元社長にお話を伺いました。

 

御社について 創業年 業務内容 特徴など

2012年7月に法人化しました。

その前は10年ほど個人事業として軽貨物運送業を行っておりました。

【株式会社味元サービスのWebサイトから】

  • 社会的に信頼され、成長し続ける企業をめざして挑戦し続けること。近年、貨物自動車運搬業はドライバ-不足、低運賃などにより低賃金、長期労働時間問題が深刻化されております。弊社は、軽四貨物を通したサ-ビス事業の展開をしており、引越技術だけではなく、家電の知識や取り付け技術なども兼ねそろえた、「家の中のお困りごとのワンストップサ-ビス」を売りにした貨物運送を得意としております。

 

  • 私は、いい会社には、「良い環境」と「実行力」が必要だと思っております。「日本一のサービスマンを目指す」というスロ-ガンのもと、一人ひとりが高いサ-ビスマン意識をもち、お客様に満足していただき感動していただけるよう、日々努力しております。
    そのために、私は、弊社の社員さんが安心して働くことができる職場環境にするための努力も、絶えず惜しみません。

 

  • これからも、皆様に「御社のサ-ビスマンは日本一だ」と納得していただけるよう、社員さんと共に、熱く向上し挑戦しつづけます

 

従業員の人数構成は?

社員、パートやアルバイトの方も入れると16名程です。あとは協力業者の皆さんと共に業務に取り組んでいます。
年齢構成は40代以下が半数以上と、若いメンバーが多いのが特徴です。

 

ご自身のプロフィール

小学校から32歳までサッカーをしていたサッカー少年でした。
現在45才ですが高校を卒業して24歳までいろいろな職種の仕事をしていました。振返ってみると、自分がやりたいことが定まってなかったのだと思います。ただ人間関係でやめたことは一度もありませんでした。

今の仕事に繋がっているのは、23歳の時に携わっていた軽貨物運送業です。酒類の卸売会社と出会い、酒販業と軽運送業の2つを軸に独立しました。妻と2人で個人事業主として仕事を始め、徐々にスタッフも増えていきました。

軽貨物運送業がメインになったのは、ある会社の社長との出会いでした。四国初のサービスを一緒に展開しようというお誘いを受けて、取り組み始めたことからです。

本当に人とのご縁で味元サービスの今があると感じています。

経営者になって取り組んだこと

不動産会社の新サービス「0円引越し」と家電量販店との取引が始まり、運送の仕事が中心になったことで株式会社化しました。

元々は私と妻とスタッフ2名の総勢4人で始めた事業も、徐々に人が増え、協力業者さんも増えてきました。事業形態は軽貨物運送ですが、単にモノを運ぶだけでなく付随したサービスを展開していくことを意識して行ってきました。よく皆さんから「何屋さんなの?」と言われることがありますが、総合商社が様々なものを取り扱っているように、運ぶことを通して様々なサービスを提供する会社として成長したいと思っています。

採用や人材育成について取り組んだことや苦労したこと

ヒトの育成は、毎日毎日が苦労です(笑)

13人と社員が少ないからこそ、各人の考えていることや感じていることが、よく分かります。せっかく縁あって味元サービスで働くようになったのだから、定着して長く働いてもらいたいと思っています。

トラック運送の職場のイメージと言うと、最近ではマスコミにも取り上げられるように、一般的に長時間勤務の現場ととらえられがちですが、2年ほど前から繁忙期以外は水曜日を完全定休日にし、最近は残業が毎月45時間を超えないように社長自身が率先して管理しています。またこの3月からはフレックス制も取り入れました。また業績評価制度なども取り入れ、スタッフが目標を持って成長できるような工夫をしています。

それだけでなく新年会や経営計画発表会、繁忙期決起集会などイベントも多いのですが、比較的、みんなが会社行事を喜んでやってくれているように思います。社員同士の仲が良く、職場の雰囲気が良いのも、そういった影響かもしれないですね。

ある程度、人数も増え、定着率も向上してきたので、今後は現状のスタッフの能力向上を中心に取り組んでいきたいと考えています。

今後求める人材は、言われたことだけでなく、自分で仕事を作っていく意識のある人、失敗しても大丈夫なので何に対してもチャレンジ精神がある人、また比較的若いメンバーが多い会社なのでベテランの番頭さん役の社員も求めています。

 

今後のビジョン

今後も軽貨物運送業として、引っ越しや家電量販店の配送はベースになるのですが、少子高齢化の社会を見据えて、運ぶことを通した様々なサービスを展開していきたいと思っています。

 

インタビューを終えて

味元社長との出会いは2014年ですので、今から5年以上前の事です。味元さんが法人化して間もない頃、人材育成などについてご相談を受けたのがキッカケでした。

初めてお会いした時から、情に厚く仕事熱心な印象でしたが、社内では一貫して「日本一のサービスマンを目指す」ということに取り組み、軽貨物運送を通して何か社会に役立つサービスが提供できないだろうか、と模索している様子を折に触れ拝見してきました。

また働いているスタッフさん達に自分たちの仕事に誇りを持ってもらいたいと、毎年、経営計画発表会を開催していますが、参加する皆さんが成長している様子を私も間近で見ることができて嬉しく思っています。また社長は、やると公言したことは、必ず何かの形で成果にしていらっしゃるのは、同じ社長として見習わなくてはと、良い刺激をいただいています。

Posted by 玉野 聖子